葬儀でいただいたお香典を返礼品としてお礼をされる方は全体の9割を超えると言われていますが、中には香典返しはせずにどこかの団体へ寄付されるという方もいらっしゃいます。
こういった事情についてはそれぞれご葬家ごとのご事情があろうかと思いますが、一番はそれが故人の遺志であるのなら尊重するべきだということです。
これが本当に故人の遺志であるなら、香典収入を得るのではなくどこか団体へ寄付する方法をとられてはいかがでしょうか。
上記の場合、一般的にはお返しが面倒だから辞退するという葬家が多いと聞きますがこれは残念なことです。
香典というのはもともと相互扶助の精神から生まれたもので、香典返しは日本独自の贈答文化といえます。
この精神をきちんと理解せずに香典を辞退するのというのは、他人との交流を遮断するという他者排除にもつながっていくと考えられます。
よほどの事情がない限りは香典を受け取るべきではないでしょうか。
■どのようにすればよいか?
寄付の方法については希望する団体へお問合せいただければよろしいかと存じますが、香典をいただいた方々へはなんらかの方法で寄付した旨をお伝えされるのがよろしいと思います。
一般的には四十九日の納骨後、通常香典返しを発送する時期に、手紙をお送りされるのが良いのではないでしょうか?
■過去のケースでは・・・
過去のケースでは、いただいた香典の全額を寄付するのではなく、一部を寄付に充てるという方が多くいらっしゃいました。
具体的には、四十九日法要後に(半返しまではいかない)少額の返礼品を用意し、寄付の旨を記載した挨拶状を添えて発送されるという方法です。
相手にも気遣い、故人の遺志も尊重したスマートな方法だと思いますので、採用されてみてはいかがでしょうか。
参考文献「こんなときどうする 儀式110番」(伊勢丹広報室編)
お気軽にお問い合わせくださいませ。
TEL:042-701-4461
10:00~18:00 日曜休業
FAX:042-701-3847
24時間受付中注文用紙はコチラ